田原総一朗『ウン・ドン・コンがぼくの生き方』(1997)

「ウン・ドン・コン」を漢字で書くと運・鈍・根。

「ものごとに成功するには、運が必要だ。だが、運は待っていて来るものではない。
まず、鈍になる。つまりバカになるということだ。小賢しくて、何とか手を抜き、近回りをしようなどと思っている人間は他人に信用されない。信用がなくては商いはできない。
そして根。根気である。何度も何度も諦めずに粘る。京セラの飯盛会長も”世の中に失敗はない。挑戦を諦めたときに、それを失敗というだけだ”と語っている。鈍に徹し、根に徹すれば、やがて運は開ける。運は開くものだということである」(4)

テレビで華々しく活躍しているように見える割に、苦労人な田原総一朗。
大学の「先輩」として、あこがれの対象であった。

そんな彼の「生き方」論。
意外に実直で、不器用な彼の姿がよく浮かぶ。

さすがにワセダな人だなー、と思う。
(泥臭いという意味を込めて)

「日本人が要求されてきたのは、忍耐や妥協、神頼みであって決断ではなかった。しかし横並びの妥協は、いまの国際社会では通用しない。
感情に流されないクールな目と、企業なら基本コンセプトの徹底見直し、個人なら「オレは何をしたいのか」考え、こだわり続け、そして状況に対応できる柔軟性というものが必要なんだよね」(95)

「20代にやっておくべきこと・・・。友だちをたくさん作れ、本を乱読しろ、外国語を1か国語以上マスターしろ。いろんなことがいわれるけど、そんなことじゃないんだね。
 無視してもいいんじゃなく、もっと大切なことがあるんだ。それが失敗体験だと僕は思うんです。失敗することで新たなエネルギーが生まれてくる。 つまり、失敗っていうのはマイナスなんじゃない。
 自分の道を切り開く絶好のチャンスにさえなるんだね」(102)

 

本書の裏テーマは「発信型人間」。

「自分のやりたいと思うことを会社にさせればいい。自分の着想を会社に押しつけて、会社にやらせることが可能になったわけだね」(56)

単にものを書くだけが「発信型人間」ではない。
自分から動き、
自分から企画し、
自分でものごとを成し遂げる。

そんな人物が発信型人間だ。
私もそうありたい。

「僕は、人生は面白探しだと思っているけど、本当の面白さなんて簡単に見つかるものじゃないんだ。だからこそ、本当のきつさを体験して次のステップである面白さを探さなきゃ。自分で手を伸ばして取りに行かなきゃダメなんですよ。
まだ本当の面白さも知らないのに、探す努力もしないでシラけたなんていうのは、10年早いですよ。10年早いって、自分にいってみることね」(173)

「本」の田原総一朗は、意外にも温かい。
会社帰りの電車内で、しみじみ胸にしみた。

 

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